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『素人とペーパードライバーの見識を越えた「拘り」』

厚生労働省が定める薬事法では、化粧品はボトル裏面に全成分表示をしなければなりません。そして、「全成分の中で1%以上配合されているものは配合比率の高い順に表記すること」と、されています。その事から起こるシャンプーに対する多種多様な誤解と風評について触れさせていただきます。
化粧品に配合されている成分は、INCI(米国の厚生労働省にあたる機関)名称が同じであっても原料の製造メーカーが異なったり、製造メーカーが同じでも品番が異なったりと、微妙に違った成分になっている場合があります。世間では、なまじっか化粧品成分の知識をかじった素人の方や、薬剤師資格を取得していても実際には、ペーパードライバーのような方が、全成分表示だけを見て、そのシャンプーのことが分かったような解析をされますが、それらは正解とは言えない場合が多く、「拘り」のあるシャンプー製造とは机上の配合組合せだけで出来るようなそんなに単純なものではありません。
例えば、【図1】は厚生労働省の定める全成分表示の表記方法で、1%以上の成分の中で洗浄成分の順だけを上位から表しています。 この場合、洗浄成分Aの配合量が2.8%で、洗浄成分B群1が2.6%、同成分には、同じ性質の成分カテゴリーに属するものとして洗浄成分B群2も2.6%配合されており、洗浄成分B群を足すと、洗浄成分Aの2.8%を上回ることになり、洗浄成分Aの下に表記されている洗浄成分B群が主成分になります。また、洗浄成分全体に占める割合を見た場合でも、さらに【図2】の様に洗浄成分Aが3%でトップに表記されていても、半分以下でしかない場合、洗浄成分Aは主成分とはいえません。
シャンプーの主成分は水と洗浄剤であり、そこに含まれるいくつかの洗浄成分の複合体・混合体が髪や頭皮(地肌)の汚れを落としながら、かつ、どれだけ髪や頭皮(地肌)の健康に悪影響を及ぼさないか、そして、いかに使用者が要望する使用感・仕上がり感と目的に合致しているかが重要だと考えます。洗浄剤を複合的に使用することは、洗浄力を強くして、汚れを落とすためだけではなく、泡の量や性質を変えたり、安定させるための手法でもあります。洗浄剤を複合的に使用したからといって、洗浄力が強くなるわけではありません。
そして、逆に脱脂力や刺激の弱い洗浄剤を主成分として使用したとしても、そこに含まれる洗浄剤全体で結果として脱脂力や洗浄力が強ければ結局のところ脱脂力、洗浄力の強いシャンプーということになります。
各々の成分が持つ長所を引き出したり、短所を改善したり、つまり、泡立ちはそのままで脱脂力を抑制したりと言ったように、いわば、洗浄剤で、洗浄剤を洗い流すようなもので、これらの複合体が、そのシャンプーに含まれる「一つの洗浄剤」と考えていただければ良いかと思います。
また、洗浄剤以外のその他の成分(天然植物成分等)でバリア機能を持たせたり、脱脂力を抑制します。
油分がその一例で、前述のようにいくつかの条件を総合的に満たした場合であっても、洗浄剤の脱脂力が強くなってしまう場合には、油分を増やして脱脂力を調整します。また、この油分は、毛穴に詰まった皮脂や角栓様物質を浮かせる役割をすると共に、髪と頭皮に必要な油分を残すという働きもします。しかし、油分は頭皮が酸化する原因となる為、抗酸化作用のある成分を配合し、頭皮の酸化を抑えることも高機能シャンプー故の「技」なのです。このように、単に全成分表示からは、伺い知れない「その実は」があるのです。
モンゴ流シャンプーEX®は洗浄剤一つをとっても、全成分表示だけでは分からない奥深い「拘り」があって、各成分が絶妙なバランスの元に配合されて作られた「拘り」の高機能シャンプーなのです。