確かめてみて「固い」と感じたあなたは、頭皮を柔軟にする必要があります。
毛母細胞をより深く
頭髪にとって頭皮とは、植物にとっての「土壌」のようなものです。植物は硬くて浅い土壌では、まともに根をおろすことができず、成長が制限されます。頭髪も植物と同様、頭皮が硬く浅くては毛根を深く引き込めず、頭髪の成長に影響を及ぼします。だからこそ、毛根をより奥深くへ引き込めるように頭皮を柔軟に保つ必要があるのです。
柔軟な頭皮のメリットは毛根を深い位置へ引き込むことだけではありません。柔軟な頭皮には毛細血管が張り巡らされ、新鮮な血液によって十分な酸素と栄養素が毛根へ供給されます。この酸素と栄養素が1本1本を太く育てボリュームのあるヘアスタイルの源となるのです。つまり、柔軟な頭皮は毛母細胞の深さと、深さは太さと、太さはボリュームと関係しているのです。
その証拠に、眉毛の生えている場所を指で押してみて下さい。頭髪の気になる部位と比較しても、眉毛の生えている場所の方が柔軟で太い毛(眉毛)が生えていませんか?
頭皮が「固い」と感じた方はマッサージをしてみましょう。
モンゴ流が推奨するスカルプマッサージ
カニの組み手
頭を前に倒し、両手の親指と人差指を重ねます(または並べます)。どちらが上でも構いません。左右均等に力が入り、頭皮を動かせるようになり ます。頭皮を中心に寄せたり、小さな円を描きながら動かします。
ヒトデの手形
頭を前に倒し、指に丸みをもたせて自然に開いてヒトデの形をつくります。全ての指頭を頭皮にピッタリとくっつけて、頭皮を動かしたり揉んだりする場合に使います。
エイ(マンタ)の組み手
頭を前に倒し、手のひらを手前側に向け、左右の指を手背側で組んで親指を立てます。親指で揉む場合と、母指球と小指球を使って頭皮を大きく揉んだり圧迫する場合に使います。
イカの手形
じゃんけんのチョキの形に薬指をプラスします。3本の指頭で額の生え際などを指圧したり、回転させて揉む場合に適しています。
イソギンチャクの組み手
頭を前に倒し、手のひらを手前側に向け、両手の指先が手のひら側にくるように指を組み合わせます。全ての指の指頭に平均した力を加えることができ、全ての方向に頭皮を動かせます。
サザエの手形
じゃんけんのグーの形にし、親指の第一関節をしっかりと立てます。弱い力から強い刺激まで、好みや目的に合わせて頭のツボを刺激するときに使います。
※赤いポイントが力を加える部分です。